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破片群



 今回のカードはこんな感じ。

1、主人公=世界
2、過去=塔
3、近い未来=節制
4、対象=審判
5、援助者=死神
6、敵対者=恋人
7、大転換=星
8、結末=戦車

 これで考えたプロットは。


①SF  No.9

 ある日、友人から救助の依頼をされたメールを受ける惑星間連合弁護士の主役(世界)。弁護士はその昔、惑星文化学を大学内で学ぶ惑星文化学者だったが、その象牙の塔から出て各惑星の文化差異の知識を生かす宇宙の弁護士となったのだった(塔)。
 その惑星地誌学者の友人はある惑星に調査に出かけたが、メールによればその惑星の法に触れて裁判にかけられようとしているという(審判)。弁護士はその惑星が男女間で世界を分けていて、ポルノの持込が厳禁であることに思い至る。
 かくて友人を助けにいった弁護士は、その惑星に改めて降り立つ。そこでで出合った初老の婦人である監査官(節制)の話を聞いて、その星の現状を改めて知る。
 その惑星では地核エネルギーを採取する地核炉を開発し、そのエネルギーで人型ロボットを使役するようになった。また一時的な性転換による精子の採取にくわえた人工授精や養育機械の発達で、女性たちは男の協力なしに子どもを得られるようになった。かくてロボットを使役し、男を社会から追いやった女性社会が成立したのである。

 留置されてる友人のために、ポルノムービーは何の気もなしに持ち込んだものであり、他の星系では男女間の恋愛も普通だと説明する弁護士。しかし女性社会の代表監査官は、女性が男に服従していた原始の屈辱の歴史を想起させる原罪テクストとしてポルノを断罪。それを擁護しようとしてとして、弁護士も捕らえてしまう(恋人)。
 その留置された弁護士のところに一人の女性が。それはなんと女性に性転換処置をされた友人だった。実はこの世界では男を捕らえると女性に生体改造し、その社会に同化するという政策をとっていたのである。つまり刑は執行されてしまったのだった。
 いずれ弁護士もその処置を受けることになると明かす友人。そして友人は、なんとか弁護士を逃がそうとする。脱出機に乗って女性社会を脱出する弁護士。
 しかしそこに女性社会からの追っ手が。弁護士は女子社会の間惑星法違反の生き証人であり、どうしても同化するか抹殺するしかないのだった。だがその危機を、弁護士は男世界の傭兵達に救われる(死神)。

 傭兵に連れられた男社会では、男達は惑星の辺境で毒気を抜かれたように小さく暮らしている。生物学的な「メスの奪い合い」がなくなった男社会では無気力化が進行し、攻撃性も減少すると同時に向上性も失っていたのだった。
 テクノロジーは女性社会の方が数段進んでおり、男社会では性転換技術が発達していない。そのため卵子が不足するのを防ぐために定期的に女性を拉致する必要があるが、それを他の惑星系の傭兵に委託していたのだった。
 ともかくも一命を取り留めた弁護士は事の真相を間惑星検察に報告しようかと思い立つが、脱出前に友人に渡されたメールを見る。そこにはまだ男の姿の友人が、この惑星に巨大な地質変動が起きていることを告げるものだった(星)。
 やがて惑星全域を襲ったその巨大地震は、女性社会の地核炉を破壊するほど巨大なものであった。使役ロボットのエネルギー切れのチャンスを狙って、女性社会に傭兵達とともに攻め込む男軍。その混乱に乗じて弁護士は友人を連れ帰ろうとするが、友人は「もう男に戻るつもりはない」という。

 ただし、「女になったからには男と愛し合いたい」というのが友人の願望だった。友人は完全に女性社会である同姓社会に、ヒビを入れるためにわざと地震の情報を女性社会には報告しなかったのだった。
 かくてこの惑星に戦争が起きる(戦車)。それは男vs女の不毛な戦争だった。しかしその惑星を後にしながら弁護士は思う。「争いのなかから、互いを認める関係も生まれてくるだろう」と。



②ファンタジー No.10

 過去において「世界の塔」建設に従事していた奴隷(塔)。奴隷達は恐ろしい魔王(死神)に攻められた国々の人々が従事していた。その中で主人公は、ふとした事から塔建設の構造上の問題を指摘する。魔王はその主人公の才覚を見抜き、奴隷から家臣に取りたてる。主人公は名前を知られる賢臣となった(世界)。
 主人公は魔王に呼ばれ、「世界の塔」の財務管理を任される(節制)。しかし主人公は、そもそも「世界の塔」がなんのために建設されてるかが判らない。主人公はそれを魔王に尋ねるが、魔王は笑って応えない。
 その矢先、主人公は奴隷階級にある恋人から、魔王暗殺の計画を打ち明けら得れる(恋人)。主人公は魔王に心惹かれているためにその協力の依頼に応じきれない。恋人は逆に主人公を「一族の裏切り者」と罵る。
 やがて「世界の塔」完成の日がやってくる。しかし暗殺の決行もその日だった。主人公は魔王を狙う暗殺隊から、魔王を守ってしまう。暗殺者の除名を魔王に願うが、魔王はそれを保留する。
 主人公は魔王の信任を受け、側近となる。そこで明かされた「世界の塔」の本当の目的。「世界の塔」は航時魔法を満月の晩に使うための、一大構造物だったのだ(星)。
 そこで主人公は魔王の本当の目的を知る。それは航時魔法で過去に戻り、そもそもの長きにわたる民族紛争を事の発端から止めることが目的だったのだ。魔王もまた以前に親を戦争でなくし、奴隷として使役されたことがあった過去を持っていた。
 その魔王の戻れるかどうか判らない時間の旅に、同行するかどうかを尋ねられる主人公。主人公は魔王によって選ばれた精鋭軍とともに、満月の夜に時の旅へと旅立った(戦車)。

    *     *    *

 こんな感じ。「星」と「戦車」の二枚が大変だった。
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