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思索の道程  モラル・ハラスメントの個人的概観



 イルゴイエンヌの『モラル・ハラスメント』を複数回にわたって紹介してきたが、この著作に表れるモラル・ハラスメント加害者は非常に悪意的である。しかしこれは海外の著作という事もあって、日本の実情とは若干ながら離れた部分もあるように思われる。
 
 まずモラル・ハラスメント加害者は、そこまで実際的な悪意を持つケースより、悪意がない、あるいは悪意があっても自覚がないケースが多いと思われる。
 加害者は悪意があってそのように振舞うというより、「そういう関わり方しか知らない」か、「そういう関わり方しかできない」あるいは「そういう関わり方がいいと思っている」のではないかと思う。

 加害者は自己の弱さや内面それ自体を「見つめることができない」のだが、むしろ自己の弱さを「克服する」つもりで、他者に対して優越的になろうとする傾向が出るのだと思われる。
 しかし加害者の欠如感や飢餓感は、加害者が周囲から認められたり人から尊敬されたりしても満たされることはない。加害者の自己卑小感は、変わらず残っている。それはまた攻撃衝動や優越願望として、他者への態度に表れることになる。

 こういう傾向を捉えると、モラル・ハラスメントの加害者がいるというより、その加害者型の気質があると考えるほうが有益である。これは被害者型にも言える。実際の「加害/被害」の関係より、そういうパーソナリティー上の傾向としてみるということである。
 被害者気質の場合は、他者に対して対立を避けようとする態度や救済願望に特徴があると言っていい。しかしこれも実質、自信のなさや自己証明への欲求の裏返しである。

 あからさまな「加害/被害」の関係以上に、普段の日常現場でその「気質」だけなら多くの現象を目にすることができるだろう。それをどれくらい注意深く観察できるかどうかが、重要に思うのである。
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