都大会も無事に終わり、かねて計画していた群馬行きへ。別段、高速使わないので渋滞は関係なし。
しかし、いつものように大胡のグリーンフラワー牧場に来ると、いつになく大勢の家族連れでにぎわってる。こりゃあ、リードを離してロックを遊ばせるのはムリかな、と思ったが奥の方はまだ充分に広いスペースがある。そこでロックと少し遊び、広い芝生を長々と散歩した。
今日は都大会で頑張った奥さんの慰労と、昨日、長時間ひとりで留守番していたロックのご機嫌取りである。僕は完全に運転手とサービス係りに徹する。ロックは朝からはしゃぎすぎ。いつものように野菜を買ったら移動。
今回は以前にも来たことのある大胡城跡を思い立って訪ねる。そもそも一番最初に群馬に来たのも、ここが目当てだった。
大胡城というのは新陰流開祖、剣聖・上泉伊勢守信綱ゆかりの土地である。信綱はこの大胡城にいた大胡氏の流れで、すぐそばの上泉に移り住んでから上泉を名乗る一族が現れたという。残念ながら上泉城自体は現存していない。
通常は「上泉」で通る信綱も、公家の言継卿という人が書いた日記『言継卿記』では、大胡武蔵守と呼ばれている。信綱の父の代に大胡氏が武蔵の国に移り住んだため、上泉氏が大胡城もおさめることになった。確か信綱も、一時期は大胡城の城主だったかと思う。
この頃は信綱もまだ剣術家ではなく、一介の戦国武将である。まだ名前も「秀綱」で、長野家の配下だった。後年、長野家が滅んで武田信玄から仕官するように請われたのだがそれを断り、その際に信玄から「信」の一字を受けて「信綱」と称するようになったという話が残っている(真偽は判らないけど)。
で、そんな剣聖に憧れてゆかりの地を訪ねてみると、荒れ放題でなんにもない城跡の様子に呆然。…というのが最初に訪れたときの印象だった。けど考えようによっては変に観光地化されてよるマシか。
トンネルをくぐるとほぼ廃墟と化したような文化会館みたいな建物があり、その高台の敷地全体が城跡である。天然の丘を利用して作った山城で、石垣のようなものはない。北側には赤城山を臨み、東側には荒砥川という川が流れ、天然の掘となっている。
周囲には空堀が残っており一段凹んだ堀が周囲を囲んでいる。階段を上がって天守閣跡に登ると、その外周をぐるりと土塁が包んでいる。かなりの広さはあるが雑草が生い茂り、辺りは緑に包まれている。
ここに信綱が赤城山を臨みながら暮らしたのかもしれないなあ…などと思って北側を見ても、残念ながら天気は曇り。赤城山は裾野しか見えなかった。しかしこの高台からは周囲がよく見通せて、敵襲をすぐに察知できるだろうなどと思ったりした。
こちらがアルバム。http://mixi.jp/view_album.pl?id=31792571&owner_id=16012523
大胡城を後にして、今度は南下し大室公園へ。ここは大室古墳群と呼ばれる前方後円墳がいくつも出土した場所を利用して作られた公園である。
で、到着すると驚きである。ここも人が多い! 以前に来たときにはたたっぴろい公園に人っ子ひとりいなかったのに。恐るべし、ゴールデンウィーク。家族連れやワンコ連れが沢山いる。
その中で驚いたのは、ブタさんを散歩させてる女性がいたことである。ワンコみたいに首輪をし、リードをつけて散歩している。黒い毛並みで体長はゴールデンレトリバー以上だろうか。
しかし女性に甘えてズボンを引っ張ってみたり、立ち上がって前足をかけてみたりと実に可愛らしい。もしかしたらワンコ嫌いかもしれないので近付かなかったが、ロックとの2ショット写真を撮ってみたかった!
と公園内を散歩していると馴染みのあるシルエット。お、ジャックラッセル・テリアだ! 実はロックは同犬種に会ったことがない。いい機会だと思って近付いてみた。
相手は家族連れで小学校高学年っぽいお姉ちゃんと弟くんのいる4人家族である。芝生の上で遊んでいたのだが、ロックを近づけて挨拶するとジャック飼い同士、ちょっと話が弾んだ。
相手のコはカンクロウ君。2歳と3ヶ月くらいで、ロックよりちょっとお兄ちゃんである。カンクロウ君も「遊ぼ」モードだったが、ロックもカンクロウ君に興味津々。実に面白い。
しかしカンクロウ君、ロックに負けず劣らず人なつっこい! それによく見たら、ロックと同じ立ち耳である。ジャックラッセルのスタンダードはたれ耳なので、ちょいと珍しい。
カンクロウ君の写真はこちら http://mixi.jp/view_album.pl?id=31796595&owner_id=16012523
「いやあ、実はジャックがたれ耳スタンダードって知らずに飼ったんですよ」と話したら、向こうの家族が笑っていた。ジャックは非常に人なつっこい犬種で人間が大好きである。僕に凄く近付きたがっていたが、ロックが嫉妬するのでほどほどにしておく。
ご家族のご好意で写真を撮らせてもらった。カンクロウ君は同じジャックラッセル・テリアだけど、毛並みがちぢれて長毛の「ブロークン」というタイプである。ロックのようなストレートの短毛は「スムース」という。
今までブロークンにはあまり興味がなかったけど、こうしてみると実に可愛い。いやあ、ジャックはやっぱりキュートだ。余談だけどジャックラッセル・テリアは、一部では『雑種ラッセル・テリア』とか飼い主の間で呼称されてるのだが、その意味は「雑種のように丈夫」である。 「ジャックは運動量が多いから大変でしょう?」と言ったら、むこうも頷いていた。活発で人なつっこく、いたずら好きで元気で頑丈なのがジャックの特徴。…ちなみに「ペット初心者は飼わないほうがいい犬種」の代表格である。知らんかったって、そんなこと。
大室公園内ではその他、テリアのペアとかミニチュアダックス、シーズーなど様々なワンコにあった。…しかしふと妙なことに気付く。
実はロックは近所のワンコとはあまり仲がいいとは言えない。ロックが「遊ぼ」モードで跳ね回るとうるさいらしく、また飼い主さんたちが「元気で可愛いわねえ」とか言うと、嫉妬してウ~とか唸るワンコが多いのだ。しかしこの大室公園ではロックが普通に他のワンコと馴染んでる。
ふと思ったのだが、普段、広々としたところで遊んでるワンコたちは、フラストレーションが少ないのかもしれない。ロックが最も仲が悪いのは隣の柴犬リュウ君だが、彼は去勢犬で、普段アンニュイな感じなのにロックを見ると唸ってくる。
特に小さい頃にそうやって威嚇されたからか、ロックが大きくなってからはロックも散歩に行くとき、「いいだろ~」みたいな顔をしてリュウ君の前を通り過ぎたりする。リュウ君の家は小さい子供が生まれてから手がかかるので、散歩が遅くなったり、リュウ君も一日外にいたりするようになったのだ。リュウ君も恨めしそうな顔でロックを見やる。
うちはなるべく郊外の広い場所にロックを連れていくようにしたい。大室公園でも近くにワンコがいないことを確認して、またボールで遊んだ。しかし人が多くて、少し集中できなかったみたいだった。今度は連休とか外して来ような。美味しそうに水をゴクゴク飲むロックの顔がよかった。
動画はこちら http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=16012523&video_id=6730258
ひとしきり遊んだら、近くの日帰り温泉へ。湯質がよくてお気に入りの場所なのである。ゆっくり疲れをとったら、後は奥さんの祝勝会。いつものホルモン屋さんでホルモンをほおばる。ちょっと帰りは渋滞に捕まったけど、それほどひどくなくて帰った。
今日は僕は休みだけど、実は奥さんは午前中仕事。ご苦労さんである(けど、GWは絶対に旅行できない日程だったな)。あ~、ゴールデンウィークも今日までか。けどまた仕事に読書に薙刀に、日々いそしむ普通の生活に戻るか。
ひとまず今日のお休みを満喫することにしよう。
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