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日々の事  GW一日目



 連休前の仕事が忙しくて、予定がズレた。本当はロックを動物病院に連れて行く予定だったのだが、帰りが遅くなってそれどころではなかった。まあ、検診して薬もらうだけだから、慌てる必要はないんだけど。

 今日は午前中は庭の草むしりなどしていた。うっかり奥さんに「うん、休みになったら手伝うよ」とか言ったのが運のツキ。ノビノビになった雑草を、かがんでせっせと引っこ抜く。
 暑いしキツいし、これは中々の重労働だ。普段は奥さんに任せきりだったので、大変だったろうと思う。もうちょっとマメに手伝うことにしよう、これからは(とかその場では思う)。

 で、昼ごはんを食べながらDVD『剣客商売 4thシーズン』を見る。『勝負』という一話。
 ある藩の武術指南役に選ばれた剣士がいるのだが、その条件が「秋山大二郎と立ち会って勝つこと」と出される。その藩は以前に大二郎を迎えようとしたのだが、大二郎に断られたのだった。大二郎はその立会いを父の小兵衛に相談すると、「負けてやれ」と造作もなく言われる。

 「お前が負ければその剣士は仕官が叶うのだろう、負けてやれ」というのが小兵衛の言い分。大二郎は妻の美冬にも「人助けですから」と言われるが、それにどうも納得できない。
 とその矢先、相手の剣士の妻である商人の父親に、金を出されて勝負を譲ってくれと頭を下げられる。聞けば相手の剣士は家の三男坊で、兄弟たちからはずっと邪魔者扱いを受けてきた。その上、商人の娘と結婚したことまで非難され、ずっと不遇の状況に甘んじてきたという。

 その妻も堪えてきた不遇さをやっと抜け出す機会が、今回の立会いだと商人はいう。大二郎はしかし金は受け取らず、約束もせずに立ち去る。そして立会いの日、大二郎は心に迷いが生じて、相手の剣士に一本を取られる。
 しかしその立会いの後、大二郎と相手の義父との接近が目撃されており、「金で勝負を譲った」との噂がたつ。その噂を聞きつけて、相手の剣士が大二郎を訪ねてくる。このような次第では、とうてい納得して仕官できない、仕官を辞退するとまで相手の剣士は思いつめている。そこに美冬の進めで、二人は再度の立会いを約束する。

 余人の見当たらない早朝、二人は木刀を交える。厳しい技の応酬の結果、大二郎は相手に再度一本とられる。「ここまでです。あなたの勝ちだ」と大二郎はいい、相手の剣士もようやく気持ちが晴れる。そして剣士として意気の通じた二人は、美冬の用意した朝餉を食べに肩を並べて引き上げる。
 しかしその場に目立たぬように、小兵衛は件の仕官先の家老たちを連れてきていた。勝負を陰から目撃した後、小兵衛は「仕官させようとした剣士を疑うとは」とチクリと相手を非難する。しかし剣士の実力に家老たちも納得する。

 相手の剣士も仕官が決まり、めでたく万事が済んだ後、小兵衛が大二郎に言う。「お前、最後の立会いは勝ちを譲ったな」と。大二郎は立会いで、ギリギリの間合いで、相手への太刀を外していたのだ。
 「それでよい。剣は人を活かすこともある」と小兵衛は笑う。そこにその冬最初の雪が降ってきた…。

 というのが、あらましである。ちょっと原作ではどうなってるかは判らない。しかし僕は、この話に非常に感心した。
 これに納得しない立場の人もあるかと思う。相手がどういう事情を抱える者であれ、精神誠意、全力で勝負することこそ武術家の誠意であると、そういう立場もあるだろう。そのような憐れみは、むしろ不敬であると。

 僕はしかし大二郎のとった行動を間違いだとは思わないし、武道の本筋でもあると思う。大二郎は本当に人を助けるため、守る時には迷いなく剣を奮う剣客である。真に必要なときに剣が使えれば、後は小さな勝負それ自体にこだわる必要はない。
 それに相当の技量のもの同士の立会いで、相手にも気付かれぬように勝ちを譲るとは相当の技量でないとできないだろう。大二郎は自分が相応の技量を持っていることを知っているので、「負けて名が下がる」ことを恐れたりはしない。小兵衛は「名前に傷がつく」という意見に、「そんな傷はツバでもつけとけばすぐ治る」と言ってみせる。

 むしろ自分がどれくらいの技量か自分でも判らずに、いつも他人と比較してなければ落ち着かない者より、よほど本質的なことを理解しているだろうと思う。そしてその落ち着きは、自分を真に見つめる修行のなかでしか出てこないだろう。
 現実的な局面における勝負というのは、勝てばいいばかりではない。勝たないほうがいい場合もあるし、むしろ勝ってはいけない時すらある。無論、どうしても勝たなければいけないときもある。それを見極めるようになることこそ、武道の本筋、と僕は思う。

 僕が大二郎の立場だったらどうするか? 僕はまだヘナチョコで、精一杯やったって負けるだろうから、全くいらぬ心配である。幸せなことである。
 
 
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