ドラマやアニメっていうのは、キャラクターが一つ一つ整理されて、物語が展開されていく。
弱い子がいたり、汚い子がいたり、強い人がいたり、美人がいたり、賢い人がいたり。
それをまとめるリーダーがいたり、リーダーが暴走するのを止めるブルーがいたり、お笑い担当のイエローがいたり、お色気担当のピンクがいたりする。
彼らは本当に個性があって、それはそれで良いんだと思う。
そして、そういうものを客観視しながら思うのが、誰かの言ったセリフを自分はまだきちんと言えないってことに気付かされる。
例えば、私は全然強くないし、普通の人よりも、メンタルが弱い。
なぜか。
まあ、今までいろいろあったっていうのも一つだろうし、その過去との決着を付けられていないからだろう。
例えば、まだ私が言えないセリフをあげるとこんな感じになる。
おおきく振りかぶっての主人公、三橋廉が言ったセリフ。
それは、捕手がケガして、戦闘不能になったときの話。
三橋はずっと阿倍のリードで、なんとか今まで勝ち進んでいたんだけど、その試合で、結局負けてしまった。
そいで、三橋はいっつもおどおどしてて、自分の居場所がないみたいな感じでずっと過ごしていたのだけど、阿倍のおかげで、なんとか少しずつ前向きになっていったんだ。
そして、自分は今まで考えたけど、ダメだったことが多すぎるからって自信をなくしていたんだ。
でも、誰かと誰かの繋がりで少しずつ、そういうダメな自分も認めることができるようになって、言ったんだ。
「おれは、今まで考えることをしなかった。全部、阿倍くんに任せて。だ、だから、俺も頑張るから、阿倍くん、俺を頼ってくれ」って言ったんだ。
私はまだ、誰かに自分を頼ってくれなんて言えるようなことを何一つ持っていないし、結局何もできていない。
恐怖心の中から何かをすることがあっても、それが楽しいとか思うことはまず、なかった。
やらなければならないって言葉で縛られて、もっとやりたいって気持ちを押し殺していたんだんよなって思う。
だから、私がもし、私を頼ってくれって言えるようになったら、きっと成長したんだろうなって思う。
何か自分にしかできないことを見つけて、自信をつけて、歩んで行けるんだと思う。
そして、もう一つ、演じたい役があるんだ。
それは、女王の教室の主人公、あくつまや。
彼女はホンマは優しいんだけど、社会の嫌な側面を見て、自立することを覚えた。
よく言われるセリフ。
それは「いい加減、目覚めなさい」ってセリフ。
すいません、私はまだ目覚めていません。って言いたくなる。
女王様、勘弁してくださいって言いたくなる。
そんで、そんな彼女が、ある不登校の児童と話すとき、こんなことを言っていたんだ。
「私が全力であなたを守るから」って。
このセリフは、今の私ではまだ言えないなって思う。
そういうことを言ってくれる人は本当に全力で生きているって思うし、信用できる。
そして、その信用できる繋がりで考えてみたら、私は何かを継続している人がすごいって思う。
だって、病気になることもあるし、逃げ出したくなるような大きな壁を前に立ちすくむことだってあると思う。
私のお兄ちゃんもかなり私は好きで、なんでかって言ったら、努力する人だから。
手を見た時、中指にペンだこができてた。
この人は、これができるまで、何度も、何度も書いたんだなって分かる。
何度も何度も、考えて、悩んで、逃げ出したくなって、そいでも、前進する兄ちゃんが大好きなんだよな。
あほなこともかなり言うけど。
それに、おかあさんも大好きだった。
家事をし過ぎて、ひび割れた手。
その手で何度も何度も仕事でして、時に痛みと戦って、泣いていたりもしたけど、精一杯の努力家だと思う。
お父さんの手も大好きだった。
お父さんの漢字練習ノートを見るのも大好きだったし。
結局、努力家なんよな。
私は、私で戦ったりするけど、まだ生半可な覚悟でいると思う。
兄ちゃんがよく言ってたよ。
できなければ、死ぬって。
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