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武道随感  結果発表!



 結論から先に言うと、……。

 残念ながら、初戦敗退、です!(笑)

 いや、まあそれが実力というものでしょう。いたしかたない。
 
 まず朝、体育館に着いて、高校生でエースのC君に訊いてみる。「強いのはなんて人?」 大体、大会入賞者は常連なので、C君ならメンツに詳しい。「そうですねえ、まずT川さんに、それからS原さんかな」「あ~、なるほど、一回戦でその辺にあたったらアウトってことだね」と気楽に答える。
 で、入場して大会パンフを見て、試合の組み合わせをみてひっくり返る。一回戦、僕の相手はそのT川さんだ。「おい! なんだこれはぁっ!!」「よかったですねえ、またとない機会ですよ」「……そりゃあ、そうだろうけどさ」

 ま、そんなわけで言い訳じゃないけど、初戦敗退である。けど、他の人が相手でも結果は変わらなかったろうというのが、正直なところだ。ぶっちゃけ、まだ全然、戦えるだけの実力じゃなかったな、やっぱり。
 まず始まる前に緊張してちょっとお腹が痛くなってきた。びっくりだ、こんなことあるのかな。大体、戦う前の試合待ちの段階から、心臓はドキドキと脈をうってる。意外にチキンだな、イヤになる。それともアドレナリンの分泌が早すぎるのか。

 その動悸を無理やり逆複式呼吸で抑え込んで、いざ試合に臨む。向こうは何度も優勝経験のあるベテラン。「ここ数年、T川さんは都大会、負けなしですね」とかC君が言ってた。ヘタな考え休むに似たりと思って攻める。
 しかし相手に隙はなく、受けの後の攻めが早くて見えない。接近間合いから引き際に、なにやら訳の判らないうちにパン、と脛を打たれた。バッと旗が上がる。早々に一本取られた。

 (こりゃあ、いかん)と思い直す。こうなったら…と思って、二本目の合図と同時に右構えに持ち直した。薙刀というのは、基本は左構えであり、始まりのときの立会いも左中段で切っ先を合せたところから始まる。
 しかし僕は剣道経験もあることから、実は左前になる左中段があまり得意ではない。けど、試合が始まっていきなり持ち替えたりすると、モロに「剣道経験者」ということが判って、審判の印象が悪いかな、とか思っていたのだった。それでなるべく、薙刀の「基本」通りの戦い方を普段はしようと思っている。

 が、こうなって、何も出せずに終わっても元も子もない。こうなったら、自分の全部をぶつけるつもりで、ほぼ「剣」で臨むことにした。右構えになると、間合いが自分の感覚で取れる。自分のタイミングで攻められる。自分の速さで守れる。
 そこからはなんとか果敢に攻め込んで、守った。しかし一本取らせてくれるほど甘くない。場外から道場の人の「持ち替えて!」という声がする。右構えから左八相での攻め手が足らないのだ。自分でも判ってる。

 けど一瞬でも八相に構えるのが「おっかない」のだ。もの凄い速さで脛に薙刀が伸びてくる。これを打たれる隙を作りたくないがために、自分の左の攻め手が完全に萎縮してるのだ。
 加えて言うと、この追い詰められた状況になって初めて判ったのだが、自分の「左の攻め」に信頼がおけないのだ。その「自在感」が足らない、と言い換えてもいいかもしれない。右の攻撃は受けられてもスカされても、その後の建て直しが出来るし、狙ったところに薙刀を持っていく感覚がある。しかし左は、そうじゃないのだ。

 結局、左構えからの攻撃も、左側の攻めも、全然、「自分の技」になってなかったのである。完全に格上の相手と戦うに及んで、初めて思い知った自分の実力不足、稽古不足。相手は全ての攻撃を自在に操って、なお相手の隙を突くだけの実力を備えているのだ。勝負になるわけがない。
 結局、そのまま時間切れで一本負けした。口惜しい、残念である。自分の至らなさが。戻ってきた僕に、同じくエースのN君が、「一本しか取られなかったのは凄いですよ」とか言う。いや、そういう問題じゃないだろ、とか苦笑した。

 が、その後の試合経過を見ててちょっと驚いた。T川さんはその後、全ての試合で一本も取られることなく二本先取のオールストレートで、結局、優勝してしまったのだ。決勝はやはりS原さんと。三位になったエースのC君との戦いでは、C君の薙刀が手から振り落とされるほどの激戦だった。
 つまり、T川さんと3分戦ったのは僕だけである。お? ちょっと頑張ったかもしれない、オレ。…とか、言ってる場合じゃないな。正直、間合いとかタイミングの読みで、なんとか相手の攻撃を抑えてただけ。こちらは一本綺麗に取れる「技」それ自体がない。実力は全く、出場選手中、最下位だった。

 別段、これは卑下してるわけではなく、正直なところである。ぶっちゃけ、他の武術の「貯金」を、応用しただけ。薙刀の実力は、紛れもなく最下位だった。まあ、経験一年の二級の人なんかいないから当然なんだけど。
 というか、やっぱりレベルは高かった。この水準をイメージしないとダメか~、と思い知った。実にいい勉強になった。自分の弱点や、至らない点、その強化案など考えるべきことが山ほど出てきた。これからの稽古に、それを生かしていこうと思ってる。

 で、トータルの感想がはどうだったかって? いや、実に楽しかった。ドキドキした。面白かった! もっと他の人ともやりたい。それに女子の決勝の試合とか、本当にシビれた。薙刀、面白いよ! 会場が遠くなければ、もっといいんだけど、とか思った都大会だった。
 
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