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笑ってはいけないけど笑ってまう話

去年の春ごろ、めったに感情を表に出さない兄が泣きながら私に電話をしてきた。

どうしたの?って聞いたら、お父さんが大変やねん。と言って来たので、実家に数日帰った。

そしたら、お父さんは、リビングに寝転がって、身動きが取れない状態になっていた。
明らかに目の動きがおかしいし、とりあえず、私もどうして良いのか分からないので、次の日、病院に連れて行くことにした。
兄は免許を持っているが、フリーのドライバーなので、事故を起こす可能性が高い。私は、自転車で日ごろ鍛えていたりするので、バイクや自動車などの運転はしない。普段、父が車を運転していたのだが、今父が運転したら、絶対事故を起こすので、どうするかと考えた末、歩いて行くことにした。

父は嫌がったが、私は無理やり歩いて行かせた。だいたい3キロもない距離だと思う。

っで、病院に着いて、先生が脳に異常があるかもしれませんので、検査を受けてくださいと指示を出した。
私は次の日、仕事があったので、実家から家に戻った。
そのあとの話を兄から聞いた。


兄と父が病院に行き、検査を受けた。

最初、医者は、なんや、このおっさんはってな感じで、対応していたらしいんだが、検査をするうちにいろいろ分かり始めたのか、急に態度を翻した。
さっきまで大丈夫ですか?とかしんどくなかったですか?とか言い出した。

検査の結果を兄が聞いたら、なんと血圧が尋常じゃないほど高かったし、脳梗塞の疑いや脳が委縮し始めていると医師から話があった。

兄は、医者の言葉を聞きながら、父がどれだけ大変な状態なのかを知った。

それを私に電話で話すのだが、兄は、医者の態度のことをこう説明した。

急に優しくなってん。医者たちがな、急にな、急にやで?慌てだしてん。と言い出した。
さっきまでな、冷ややかな目で見ていたのに、急にな、大丈夫?とか言い出してん。


私は思わず笑ってしまった。



っで、それから、ケアマネージャーつけて、色々段取りを組んで、今は幸せにやってるみたい。


前のお父さんに戻ってほしいなんて思わないけど、安らかな父であってほしいと私は心から願うのであった。
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