再びネットの引用から。
↓
物語の「さわりの部分」と聞いて、みなさんはどの部分を想像するでしょうか。私はつい最近まで「初めの部分」だとばかり思っていました。しかし本当は「一番の見せ場」のことだったのです。うぅ、恥ずかしい…。このように、大人になっても意味を間違って覚えている言葉は、おそらく誰でもあるはず。教えて!gooにも同様の質問がありました。
「その日本語間違ってる!!」
質問者は「的を得る」という言葉が、「的を射る」の誤用であることを知ったのを切っ掛けに、間違った日本語の知識を皆に募集したところ、たくさんの興味深い回答が寄せられました。
「『役不足』…『役目を負った人間の力が足りないこと』だと思っていたのですが、反対に『役目が物足りない』という誉め言葉でした。『確信犯』(中略)…『悪いと知りつつその行為をしている人』だと思っていたのですが、『正しいと信じて行っている人』のことでした」(momotamamaさん)
「『流れに掉(さお)をさす』とか『確信犯』っていうのは、たぶんみなさん間違って解釈されていると思います。辞書を引いてみてご自分の解釈が正しかったかどうか確認してみては?(..;)」(hurricaneさん)
念のため、「流れに掉をさす」をgoo辞書で調べてみると、意味合いとして「流れに掉をさして水の勢いに乗るように、物事が思いどおりに進行する。誤って、時流・大勢に逆らう意に用いることがある」と、あります。また文化庁が発表した平成18年度「国語に関する世論調査」によると、正しく使用している人は、17.5%しかいなかったそうです。
「ほぼ100%の人が『檄(げき)を飛ばす』という言葉の意味を誤解していると思います…(中略)他人に手紙を出して行動を促すことであって、決して誰かを励ましたり、どなったりすることではない」(UKYさん)
私は小学生の頃、三国志で「檄文」という言葉を知りましたが、大人になるまで意味を間違えて覚えていました。うぅ…。
■市民権を得た誤用
誤用が市民権を得たケースもあります。
「丁字路。これ「ていじろ」が正しく、ていは漢字の「丁」です。でも結構多くの人はアルファベットのTを使ってT字路(てぃーじろ)と思ってませんか?」(shadwellさん)
「『けんけんがくがく』。本当は『けんけんごうごう:喧喧囂囂』と『かんかんがくがく:侃侃諤諤』です」(ymmasayanさん)
「喧喧諤諤」も誤用でしたが、これも市民権を得ているようで、goo辞書では、「けんけんごうごう(喧喧囂囂)とかんかんがくがく(侃侃諤諤)とが混同されてできた語。大勢の人がくちぐちに意見を言って騒がしいさま」のように説明されています。
誤用が市民権を得て正しい言葉になることも、日本語が変化していくことのひとつなのでしょうね。とはいえ、変化にまかせるままにするのではなく、出来る限り本来の意味を守り通すべきではないかと、私は思います。「役不足」などの間違った使い方が、正しいものとして辞書に載るようなことのないように、今のうちに正しく覚えておきたいですね。
長浜十矢
記事に載ってないものとしては…
・違和感を覚える
政治家も含めて大多数の方が、『違和感を感じる』と使っていると思います。
でも、これも『感じる』の方が大勢(たいせい)を占めすぎて、逆に、『それって違和感覚えるよね~』なんて言ったらそれこそ周りに皮肉言われそうです
ちなみに『○○感』の仲間はみな『覚える』と続きます
(例)抵抗感を覚える など。
×的を得る→○的を射る
…も同様に、変に正しく使うと皮肉言われる気がします
・知恵熱
『勉強のしすぎで熱が出る(風邪をひく)』と思っている人が大半なのではないかと…
これも正しくは『乳児にみられる原因のわからない発熱。昔は知能の発達と関係があると考えられていた。』(by Yahoo!辞書 大辞泉より)なんですね
ただし、勉強など頭を使った後に『知恵熱が出た』という言い方がされる場合は、医学的には特に根拠は無いものの、普段使わない頭を無理に使ったから、あるいは赤ん坊並みという皮肉を込めて用いられる事もあるそうです。
ラストは上にも載っている誤用の代表例3つ。
・『その曲のさわりの部分(最初の部分)だけ聴かせてみてよ。』
・『いや~。ボクなんて役不足ですから(笑)』
・『やっぱりアイツは確信犯だよな。悪いヤツだよ。』
以上です
PR