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無題

遠い遠い昔の実話ー。












その頃はまだ小学校に上がる前で、東京の下町に住んでました。


2階建てのボロアパート。

今では珍しい1つの大きな庭を共同で使う当時のガキ目線からは遊ぶに困らない大好きな庭だったなぁ。








さて。

既に離婚していた母は3人姉弟を育てる為、やりたくなかっただろう夜の仕事準備をし、夕食を作ってから出掛ける毎日でした。

夕食を作ってからの数分間、先祖代々のお経。コレも毎日の日課にしているようでしたね。



まだまだ末っ子で小さく、母に甘えたい盛りの俺わ正座してお経を唱える母にいつもまとわり付いていました。

そして、その毎日の決まった時間帯、その時。









そうー。


コレは母、姉、俺と。
家族全員の記憶なのです…。


































黄昏が漆黒にその主導権を明け渡す。



母は生真面目にお経を上げ、幼い俺は隙あらば母に甘えるチャンスを窺う。

いつも優しい母がこちらを振り向く一瞬が欲しいのだ。


と。


大きな庭へと繋がる擦りガラス戸手前の内雨戸。その擦りガラスに光る人の手の輝きが現れる


何故、母はいつもこの時間帯に、この雨戸を少しだけ開けておくのか?

何故、この光る手とその先の人の形をした輝きはこの時間帯、現れるのか?






怖さは無かった。

毎日、毎日の事で慣れてしまっていた。










けれど、その日は違った。

母がなかなか相手をしてくれなかった事も手伝って、ふと。そう、ふと思い立ったのだ。


いつも現れては別に何の害も加えずに。

ただ、音の無いノックを繰り返すだけの光る人の形をしたこの輝きをー。










擦りガラス戸を開けて家に招き入れてあげようと。













何となくお経を上げている母がこちらを見てない事を確認し、おもむろに戸を開けようとした、その時。



















「開けちゃダメ!!」

お経を上げてたあの優しい母が後ろを向いたまま、怒鳴ったのだ!









当時は母とにこやかに

「また来たね~」
「うん、来たねぇ」


なんて言い合っていて優しい母だったのに何故、あんなにも必死に怒鳴ったのか?

今となっては母はとぼけて教えてくれません。



毎日、来てたあの光る人の形のモノ。


そして少しだけ開いていた内雨戸。


お経の時間帯。



今も不思議ですが母は答えを知ってる。そんな気がする遠い遠い昔の実話です
(´・∀・`)
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