日本人の凄い割合の人が読んだという小説「東京タワー」。リリーのも江國さんのも読んだことは無いです。読む機会がないというのもあるのですが、なぜか読めないでいます。
日本の昭和の象徴的な建物。そして、自分の様な地方出身者には日本の首都にある伝説的な建造物。TDLのシンデレラ城などもののたとえにならないくらいの代物です。そこに登ったすべての日本人がそうであるように、それがどんなにすばらしい話だったとしても、所詮他人のものである話の介在を許さないくらい、個人的な思い入れが誰にでもあるのだと思います。何回も登れば別ですが、意外と登ったことのない東京タワー。少ない分だけ登った時のことは良く覚えていたりします。
自分は3回登ったことがあります。多いのか少ないのかよくわからないのですが、暫くタワーの近くのブランチで働いていたことがあり、毎日見ていたわりには少ないような、気がします。
ちなみに、生まれて初めてタワーに登ったのは3月、たしか今くらいの時期です。だから、いまさら思い出したのですが、小学校6年生の時でした。
生まれて初めて東京へ来て、浜松町で降りて、タワーに登りました。もうとっくに死んでしまったのですが当時生きていた父親と一緒でした。
あまりにも昔なもので良くは覚えていないのですが、雲の色が今までみたことがないような色で、下の方だけがやたらゴールド。夏の雲のように分厚く、簡単にいうと「雨が降りそうなのに、雨が降らない雲」でした。東京の空がそうなのか、3月の空がそうなのか、よく分からないのですが、なにしろそんな雲が浮く東京の空に向かって突き刺さるようにそそり立っていたタワーが印象に残っています。
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