密告。ちくり。人の秘密をばらすこと。について。
実生活、実社会の日常では、口の軽い奴は信用を失う。
身を滅ぼすこともある。
密告。ちくり。人の秘密をばらすこと。が、
いけないことなのかどうか、何故いけないのか、
学校では教えてくれない。
ドラマ、マンガ等で「おしゃべりな奴」というのは嫌な奴で、
「主役にとって不幸の元凶となる奴」に描かれているのを何度も見たり、
(「余計なおしゃべり」のお陰で主人公が救われるストーリーもあるが)
実際に芸能リポーターかのように、人の噂話を聞こえよがしに
しょっちゅうしてる奴を見掛けて「やな奴だな。」と実感したり、
余計なおしゃべりを特に気にする人に咎められて初めて、
「あれ?言っちゃダメだったの?秘密だったの?話題のひとつかと思った。」
と面食らったりして、密告、ちくり、噂話、おしゃべりが
あまりよろしくないことなんだなと人は学ぶ。
実生活、実社会の日常で、やると結構まずいことなのだが、
学校や警察、裁判では、どんどんやれ、と奨励されている。
学校、警察、裁判では、誰が何をしたか、どんどん言っちゃいなさい。
言ってくれると話が早い。助かる。聞いてあげるよ。
じゃんじゃん言いなさい。どんどん洗いざらいお話しなさい。
誰がやった? 誰が怪しい? 誰にやられた? 共犯は?
さあ、言ってごらん。
聞かれたまま答えなさい。聞かれてないことも言っちゃっていいから。
それが素直で良い事。という世界である。
実社会で、なんでもかんでも聞かれたまま答えてたら、
聞かれてないこともついでにしゃべっちゃったら、
そいつは信用ならないバカである。
しかし、そんなバカは幾らでもいるのである。
学校が教える事と実生活の教える事のちぐはぐな一面である。
実社会で忌み嫌われている、潔くないとされる、
「聞かれたことを素直にぺらぺらしゃべること。
ついでに聞かれてないこともしゃべること」が、
一応、「正義」であり「聖職」である「学校教育や警察や裁判」では、
「どんどんおやんなさい。」と奨励されている。
このギャップがすごいよね。
先生に言いつけるのは良いとして、学校じゃ、
「口が軽いと世の中損するよ。」ということは教えていない。
それとは別に、教師は、
「困っていることがあったら包み隠さずなんでも話してごらん。」とは言う。
しかし、
先生「誰にどういじめられたか先生に話してごらん。」
生徒「いや。誰にも何も言いたくない。」
つって自殺しちゃう。
このギャップね。
「なんでもオープンに話してくれる素直ないい子」と先生に評価されてた子が、
実社会に出ると「口の軽いダメな奴」になりかねない。
仲間を裏切らないことが美徳とされるのが世の常。
たとえそれが犯罪だとしても。
でも、警察じゃそんなの通用しないもんね。
裏切って共犯者をチクる奴の方が当たり前だが歓迎される。
このギャップね。
口が堅い人は、実社会では、人格が上とされる。
でも、学校、警察、裁判では、口が堅い人は当然歓迎されない。
正義とは、教育とは、それで良いのか?
この、どうにもならない矛盾。
でも、結構みんなやってるよね。人の噂話。ちくり。
(2011年02月04日より再掲載)
大人になって、役立ったと感じる習い事。1位は「習字」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=29&from=diary&id=4463623
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